ダイハツ車には数多くの警告灯があり、走行中に点灯するとドライバーを不安にさせます。警告灯が点灯すると、すぐに消したい気持ちになる方もいるでしょう。
しかし、安易にランプを消すのではなく、原因を正しく把握することが重要です。
本記事ではダイハツ車の警告灯の意味や点灯時の対処法、正しい消し方について詳しく解説します。警告灯のリセット方法や日常点検のポイントも紹介するので、安心して運転できるようになりましょう。リセットに役立つ具体的な手順も解説していますので、トラブル発生時の参考にしてください。
目次
ダイハツ車の警告灯の消し方ガイド
ダイハツ車の警告灯には、エンジンや安全装置などに異常が発生したことをドライバーに知らせる重要なサインがあります。警告灯が点灯したら放置せず、まずは落ち着いて状況を確認することが大切です。
本ガイドではダイハツ車の警告灯について、種類や意味、点灯時の正しい対処法を詳しく解説していきます。最新の消し方やリセット方法も紹介するので、安心して運転を続けられるようお役立てください。
警告灯を消す前に必ず確認しておくこと
警告灯を消去する前に、まず車両に異常が発生していないかをしっかり確認しましょう。エンジンがかかっている状態で異音・振動がないか、エンジンオイルや冷却水の量に異常がないかをチェックします。
また、燃料キャップが確実に閉まっているか、バッテリー端子の接続が緩んでいないかといった基本的な点検も忘れずに行いましょう。点灯の原因が潜んでいないか総合的に確認してから、次のステップへ進むことが大切です。
警告灯の色・種類で意味をチェック
車の警告灯は色によって示す緊急度が異なります。一般的に、赤色のランプは「すぐに停車が必要」、黄色や橙色は「できるだけ早く点検が必要」を表します。緑色は正常を示すことが多いです。以下の表でそれぞれの色が表す意味と対応の目安を確認しましょう。
| 色 | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| 赤 | 車両の深刻な異常(速やかに停車) | 安全な場所に停車して点検・整備を行う |
| 黄(橙) | 警告または点検が必要(速やかに点検) | 次の安全なタイミングで点検を実施 |
| 緑 | 正常(システム作動中) | 通常走行可能(点灯継続時は点検) |
赤色の警告灯は車両に緊急の異常が発生しているサインで、できるだけ早く安全な場所に停車する必要があります。黄(橙)色はやや緊急性の低い警告で、なるべく早めに点検すべき目安です。緑色のランプは正常を示しているため、点灯していても特に運転を中断する必要はありません(ただし点灯状態が長く続く場合は点検を検討しましょう)。
ダイハツ車の警告灯の種類とその意味

ダイハツ車にも、ほかの車両同様に多様な警告灯が用意されています。ここでは代表的な警告灯の種類とその意味について解説します。車両に搭載される各種システムの警告インジケーターを理解しておけば、点灯した際の対処がスムーズになります。
エンジン警告灯(オレンジ)の特徴
ダイハツ車のエンジン警告灯はエンジン型のマークで、オレンジ色で点灯します。エンジン制御系に異常が検知されると光り、燃料系統・点火・排気・センサーなどにトラブルがある場合に点灯します。
点灯時にはエンジン内部の故障が疑われるため、速やかに整備工場で診断を受けるのが安全です。通常は即座に停車する必要はなく、まずは走行中の異常音や振動がないかを確認します。故障箇所を修理したうえで警告灯をリセットしましょう。
オイル・油圧・バッテリー警告灯の意味
エンジンオイル不足や油圧低下を示すオイル警告灯は通常赤色で表示されます。点灯した場合はエンジンオイルの量と状態をすぐに確認し、必要なら補充または交換を行ってください。赤色の灯火は即停車を示すため、安全な場所でエンジンを止めて対処します。
バッテリー警告灯はバッテリー型の赤いランプで、充電系の異常を意味します。充電不足で走行不能になる恐れがあるため、点灯したら無理にエンジンを切らず、安全な場所へ移動して点検を受けましょう。
その他の主要な警告灯の役割
ブレーキ警告灯は赤色で、パーキングブレーキがかかっているかブレーキ液が不足していることを示します。解除しても点灯する場合は重大な故障を意味するため、そのまま走行せず速やかに点検を受けましょう。
ABSやSRS(エアバッグ)の警告灯が点灯した場合も、安全装置に異常が起きている警告です。これらが点灯している際もまずは車を安全に停車させ、ディーラーなどで点検してもらうことが大切です。
ダイハツ警告灯が点灯したときの基本対処法

警告灯が点灯したら、まずは落ち着いて安全確保に努めましょう。高速道路では次のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)、または路側帯で安全に停車し、一般道では路肩や広いスペースなど車両を確実に止められる場所に移動して停車します。停車したらハザードランプを点灯させ、周囲の安全を確認してから車を完全に停止して作業を始めましょう。
まずは安全な場所に車を停める
警告灯が点灯した際は、状況に応じて速やかに車を安全な場所に停車しましょう。走行中の場合は、できるだけ進行方向にある安全な場所に移動します。高速道路では次のSA・PA、高速出口付近で停車し、一般道では路肩や駐車場など走行の邪魔にならない場所へ停めます。
停車時はハザードランプを点灯させるなど、周囲の車両に合図して安全を確保しましょう。
警告灯点灯時に確認すべきこと
停車したあとは以下の項目を確認して、異常がないか点検します。
- エンジンルーム内のオイルや冷却水の漏れ、量の不足
- エンジン音や振動、排気の異常
- 燃料キャップが確実に閉まっているか
- バッテリー端子や配線の接続状態(緩みがないか)
これらの確認で異常が見つかった場合は、その問題を解決したうえで車を再始動してください。
エラーコードを読み取って原因を探る
警告灯の具体的な原因を把握するには、OBD2診断機(故障診断機)の使用が有効です。車両のOBDコネクタに診断機を接続し、故障コードを読み取ります。取得したコードから不具合箇所が特定できれば、自分で修理するか、整備工場での点検依頼の判断材料になります。診断機を持っていない場合は、ディーラーや整備工場でスキャンしてもらいましょう。
ダイハツ車の警告灯を消す具体的方法
警告灯を消す方法はいくつかありますが、まずは点灯原因の修理・解決を行ったうえで実施することが前提です。原因が解決できたら、以下の手順で警告灯をリセットし消灯させることができます。
バッテリー端子の一時切断でECUリセット
バッテリーのマイナスターミナルを外して数分間待ち、再接続するとECU(エンジン制御ユニット)がリセットされる場合があります。これにより警告灯が消えることがあります。ただし、バッテリーを外すとオーディオや時計など車両のメモリ機能もリセットされるため、再設定が必要になる点に注意が必要です。
実行する際はエンジンを必ず切り、マイナスターミナルを外した後に5~10分ほど待ってから再び接続しましょう。
ECUヒューズを抜いてリセット
エンジンルーム内にあるヒューズボックスのEFIやECUと表記されたヒューズを一時的に抜いてから再度差し込みます。これによりECUがリセットされることがあり、警告灯が消える場合もあります。ただし、ヒューズ操作には注意が必要です。車両の取扱説明書を確認して正しいヒューズを扱い、他のシステムに影響が出ないよう慎重に作業してください。
OBD2診断機による警告灯消去
診断機(OBD2スキャナー)を車両のOBDコネクタに接続し、故障コードを読み取ります。正常に修理・修復が行われていれば、診断機で故障コードを消去することで警告灯を消すことができます。ディーラーや整備工場でも同様の手順でリセット可能です。
診断機がない場合や操作に自信がなければ、整備のプロに依頼するのが安全です。
警告灯を消す上での注意点と予防策

警告灯は車の異常を知らせるサインであり、安易に消そうとせず原因をきちんと取り除くことが最優先です。点灯原因が未解決のまま警告灯だけを消しても、再点灯や重大な故障につながる可能性があります。必ず問題部分を修理・交換したうえで警告灯をリセットしましょう。
原因を特定してから警告灯をリセット
警告灯を消す前に、必ず点灯原因を確実に解消しましょう。自己診断や専門店での検査を通じて故障箇所を特定し、必要な修理や部品交換を行います。
問題を解決せずにリセットだけしてしまうと、同じエラーが再発し点灯を繰り返すおそれがあります。
警告灯を無視した場合のリスク
警告灯を無視して走行を続けるのは非常に危険です。例えばエンジンオイル不足の警告を放置するとエンジン焼き付きにつながり、高額な修理が必要になる恐れがあります。
バッテリーやブレーキ系の警告灯も軽視せず、点灯したら速やかに点検・修理を行うようにしましょう。
定期的な点検・メンテナンスで異常を未然防止
日常的な点検・メンテナンスが警告灯点灯の予防につながります。エンジンオイルや冷却水は定期的に交換し、バッテリーの充電状態やベルト・ホース類の劣化もチェックしておきましょう。
定期点検により車両状態を把握すれば、警告灯が点く前にトラブルを発見できます。特に長距離走行や経年車両では予防整備が重要です。
まとめ
以上、ダイハツ車の警告灯に関する対処法と注意点をまとめました。警告灯が点灯した場合はまず安全に停車し、その原因を正しく把握することが大切です。バッテリー端子の切断やOBD2診断機によるリセットなど紹介した方法で消灯できますが、必ず故障原因を解決した上で行いましょう。安易な消去はさらなるトラブルを招く恐れがあります。
最後に、安全・安心に運転するためにも定期的な点検を心掛けてください。異常を感じたら自己判断せず、整備工場やディーラーで点検してもらうことをおすすめします。適切な対応で、安心してカーライフをお過ごしください。