家族向けミニバンとして人気の高い日産セレナですが、購入者から期待していた内容と違ったと感じる声もあります。
後悔しないためには、事前に欠点を把握しておくことが大切です。
ここでは最新モデルにおけるセレナの実際の口コミや専門家の評価をもとに、セレナの欠点と注意点をわかりやすく解説していきます。
目次
購入者が語るセレナの欠点とは?
まずはセレナの全体像から見ていきます。口コミやレビューを見ると、セレナには走行性能や操作性、室内空間や装備面など、幅広い項目で不満や注意点が指摘されています。
以下では、購入者や専門家の声から見えてきたセレナの欠点をカテゴリごとに詳しく解説します。
ユーザー口コミで浮かび上がるリアルな不満
セレナ購入者の口コミでは、家族連れや主婦など幅広い層から実際の使い勝手に関する意見が寄せられています。
乗降しにくい、3列目のシート収納が面倒などの不満が多く聞かれます。
ハイブリッドモデルのe-POWER車でも、高速走行時にエンジン音が大きいとの指摘や、想像より燃費が伸びないという意見があります。
専門家レビューが指摘する視点
専門誌やサイトのレビューでは、セレナ特有の設計が指摘されています。
例えば、フロアが高いため乗降性に難がある点や、全幅が狭めでノア・ヴォクシーなどライバルミニバンに比べて車内幅が小さい点が挙げられます。
また、シフトレバーがトランスミッションスイッチに変更され慣れるまで時間がかかることや、センターコンソールがない分、収納スペースが限られる点の指摘もあります。
新型モデルで改善された点と残った課題
2022年のフルモデルチェンジで新型セレナは二代目e-POWERと新設計の室内デザインを採用し、燃費や静粛性が進化しました。
また安全装備も充実し、快適性は向上しています。しかし一方で、依然として3列目シートの収納方法やステップ高、オットマン未装備といった旧モデルからの課題が残っています。
2024年秋には待望のe-4ORCE(4WD)が追加されましたが、これらの基本構造に起因する点は大きく変わっていません。
走行性能・エンジン性能での不満

セレナはスペース効率重視の設計である一方、走行性能にも気になる点があります。車体が重く大型なため、加速性能はマイナーチェンジ前より改善されたとはいえ、ガソリンモデルでは特に力不足だと感じる方が多いようです。
ここでは、ガソリン車とハイブリッド(e-POWER)の両面から走りの特徴と欠点を説明します。
ガソリン車の加速性能と出力不足
セレナのガソリンエンジンモデルは2.0L自然吸気エンジンですが、荷重の大きいミニバンに十分なパワーがあるとは言えません。
試乗レビューではアクセルを踏んでも加速に時間がかかり、高速道路での合流や追い越しで余裕を感じにくいという感想が聞かれます。
特に高速からの加速では他社ターボ車に及ばない場面もありますので、余裕を持って運転する必要があります。
e-POWERモデルの走りとエンジン音
e-POWER搭載モデルは電気モーター駆動のため街中での発進加速はスムーズですが、エンジンが発電用に稼働するため、アクセルを強く踏むとエンジン回転数が上がって音が室内に聞こえやすくなります。
高速走行時にはエンジンの回転数が高まって静粛性が低下するとの指摘も聞かれます。
また、e-POWER版でもライフスタイルや走行条件によっては燃費がカタログ値ほど伸びない場合があります。
大型ボディがもたらす運転感覚
セレナはボディ全長が4.84mとミドルクラスミニバンの中では比較的長く、全幅は1,695mm~1,715mmとややコンパクトです。この大きさと高いフロアのため、走行中に腰高感を覚えるドライバーもいます。
また、最小回転半径が5.7mと大きめなので、ノア/ヴォクシー(5.5m)やステップワゴン(5.4m)に比べて小回りが利きにくい設計です。
狭い道での切り返しやUターンには慣れが必要です。
燃費・維持費で後悔しやすいポイント

燃費性能は購入検討時に気になるポイントです。
セレナはガソリン車とe-POWER車があり、どちらもカタログ上の燃費性能は決して低くありませんが、実際の使用状況によっては期待ほど走らない場合があります。
また、車両重量が大きい分タイヤ交換など消耗品の交換サイクルが早くなることや、ハイブリッド車のバッテリー寿命を不安視する意見も見られます。
実燃費とカタログ数値のギャップ
セレナのe-POWER車のカタログ燃費は約16~20km/Lですが、実際の走行では街乗りで12~15km/L、高速道路で15~18km/L前後になることが多いようです。
ガソリン車では11~13km/Lのカタログ値に対し、実燃費は9~12km/L程度となっています。
特に高速巡航や坂道での燃費低下が目立つため、長距離走行が多い場合は実燃費を確認しておくと安心です。
電池寿命とその他維持費の懸念
e-POWER搭載車の駆動用バッテリーは比較的小容量のリチウムイオンバッテリーですが、メーカー保証は8年または16万kmと長く設定されています。
それでも購入者の中にはバッテリー劣化を不安視する声があります。
また、車両が重い分だけタイヤ・ブレーキの消耗が早くなるほか、車検時の重量税が高くなるなど、維持費面では他のミニバンより割高になるケースが考えられます。
税金・保険料などのコスト要因
セレナは車体が大きく重量もあるので、自動車税や重量税の負担が大きくなります。排気量2.0Lクラスのため自動車税はミドルクラス枠となり、同クラスの競合車と大差ない金額です。
任意保険料も車両本体価格が高いほど高くなるため、購入後には税金や保険料の支払いが家計に与える影響をしっかり見積もっておく必要があります。
車内空間・シートアレンジの不便さ
セレナは広い室内と多彩なシートアレンジが魅力ですが、一部には使い勝手に課題が指摘されています。
例えば2列目はベンチシートにもキャプテンシートにも設定できますが、他社ミニバンで標準装備されているオットマン(足置き)がオプション扱いであるため、長時間ドライブで疲れやすいという声があります。
ここではシート配置や収納の課題を詳しく解説します。
2列目の快適性とオットマンの未装備
2列目シートは横スライドやリクライニング可能なキャプテンシートも用意されていますが、足を乗せられるオットマンが標準装備ではありません。
他社ミニバンでは同等クラスで2列目にオットマンが付くことが多いため、セレナではフロント席前方に置く方式となります。
そのため、特に後部座席の子供や高齢者にとって、長時間の座位で足が疲れやすいとの声があります。
3列目シートの収納方式と使い勝手
フルフラットにできるセレナの3列目シートは、床下に跳ね上げて固定する構造になっています。
他社ミニバンでは跳ね上げると自動でロックされるものもありますが、セレナでは跳ね上げたシートを手で固定する必要があり、操作に力が要ります。
この点は性別を問わず力の弱い人には扱いづらいと感じられるようです。一方で、頭上空間を確保しやすい設計のため、フルフラット時の積載量は十分確保されています。
内装品質と収納スペースの評価
セレナのインパネ周りは上質感がありますが、ドアトリム下部などに使用される硬質プラスチックの面積が大きく、価格に対して質感が低いと感じる人もいます。
また、小物入れやカップホルダーは必要最低限の数で、車内各所に設けられた収納スペースはやや物足りないという意見も聞かれます。
装備・操作性で感じる不満

セレナには新しいデジタル機能や運転支援装備が搭載されていますが、操作性については改善の余地が指摘されています。
例えばシフトレバーが従来の物理レバーからスイッチ式になったことで慣れが必要になった声があります。
また、センターコンソールがないため収納場所が少なく、スマートフォンや財布の置き場に不便さを感じる人もいます。
シフトレバー・インパネ配置の違和感
新型セレナはセンターコンソールがなくなり、シフト操作がインパネ下部のボタン式になっています。
このスマートなデザインに慣れない人からは従来のレバー式の方が直感的だったという声があります。また、メーターはハンドル上に配置され視線移動が少なくなりましたが、中には圧迫感を感じる人もいます。
スイッチ配置と収納スペースの不足
シートヒーターや駐車センサーなど各種スイッチ類の配置には賛否があります。スイッチの位置は以前よりも見やすく整理されましたが、シートヒーターの操作部が低い位置にあるため使いにくいという声もあります。
また、収納スペースについては小物入れやドリンクホルダーが最低限の数にとどまり、運転席周りにもう少し収納スペースがあればよいという意見が聞かれます。
搭載機能と安全装備のグレード差
セレナにはプロパイロットなどの先進運転支援機能が搭載されていますが、グレードによって装備内容に差があります。
ベーシックグレードでは本革シートやシートヒーターがオプション扱いになる場合があり、上位グレードとの差を実感する方もいます。
また、ハイウェイスター系と標準モデルでは内外装のデザインや装備に違いがあるため、選ぶモデルによって快適性や印象が変わります。
価格・グレード選びの注意点
価格やグレード選択も重要なポイントです。
セレナはエントリーモデルから上級モデルまで幅広いグレードが用意されていますが、必要な装備を揃えようとするとオプション代がかさんでしまいます。
特に最上級のe-POWERルキシオンなどは約480万円と高額なため、同価格帯のプレミアムミニバンと比較してコスパ面を重視する意見もあります。
グレード間の装備差と価格評価
エントリーモデルのXから高級志向のルキシオンまで複数グレードがありますが、価格帯が広い分だけ装備内容に差があります。
エントリーグレードでは省かれる安全装備や内装の豪華さが上級グレードには標準となっているため、同じセレナでもグレード選びで快適性が大きく変わります。
追加装備を後から付けるより、最初から必要な装備がそろったグレードを選ぶ方がトータルコストで得になることもあります。
オプションによる価格増加のポイント
セレナではオプション設定が充実しており、安全装備やインテリアアップグレードの装備が豊富に用意されています。
例えばサイドブラインドモニターや2列目キャプテンシート、ボディ撥水コートなど、高価なオプションを追加すると総額が膨らみます。
特に乗降補助シートや寒冷地仕様などは必要性に応じて割高になるケースがあるため、購入時に慎重に選択することが大切です。
値引きや中古購入での賢い選択
セレナは人気車種であるため中古車市場での流通量も豊富です。新車価格は高額ですが、モデル末期や登録済未使用車を狙えば比較的安く手に入る場合があります。
また、ディーラー値引きやキャンペーンを活用して予算を抑える方法もあります。ただし中古車では年式や走行距離だけでなくオプション装備や整備状況も見極める必要があります。
まとめ
この記事では、最新モデルのセレナにおける欠点や注意点を紹介しました。
走行性能や燃費、車内の使い勝手、装備や価格面など、購入検討時に確認すべきポイントを整理しています。
確かにセレナにはいくつか短所がありますが、広い室内空間や充実した安全装備などの魅力も大きい車です。
それぞれのポイントを参考に、自分の目的や予算に合ったグレードや装備を選び、後悔のないセレナ選びをしてください。