マツダの人気SUV「CX-5」は高い走行性能と洗練されたデザインで知られ、多くの層から支持されています。
しかし中古市場での販売価格は他の同クラスのSUVに比べて安い傾向があり、なぜ安いのか疑問に思う人も少なくありません。この価格差には複数の要因があります。
本記事では2025年最新の情報をもとに、CX-5中古車が安い理由を詳しく解説し、賢く購入するためのポイントを紹介します。
目次
CX5中古車が安い理由
マツダCX-5は現行型でも旧型でも人気が高く、走行性能とデザイン性に優れています。しかし中古車市場では他の同クラスSUVに比べて価格が低めに推移する傾向があります。これは複数の要因が絡み合っているためです。
第一に、CX-5は新車販売台数が多く、全国の中古市場に流通する台数が非常に多いことが挙げられます。その結果、販売店間の価格競争が激化して、相対的に価格が下がりやすくなるのです。また、同じクラスに属する他車種との競合も強く、特にトヨタRAV4やホンダCR-Vなどと比較される中で中古価格の調整が行われています。
第二に、CX-5にはガソリンエンジン車とディーゼル車がありますが、特にディーゼルモデルの需要が相対的に低下しやすい点も要因です。ディーゼル車は燃費に優れる一方で、メンテナンスコストや騒音振動などで敬遠されるケースがあり、それが中古価格に反映されることがあります。これらの背景により、CX-5中古車は総じてお手頃価格となっているのです。
中古車価格の傾向
CX-5の中古車市場における実勢価格を見てみると、同クラスのSUVと比較して低めに推移しやすい傾向が確認できます。例えば、同じ2018年式クラスの中古車相場を見ると、人気車種に比べて数十万円から百万円程度安く設定されるケースが多くあります。価格の幅が広く、上位グレードなら比較的高値ですが、年式が古かったり走行距離が多い車両はさらに安価になる傾向です。このように相場全体としては低い価格帯にまとまるケースが少なくありません。
CX-5はモデルサイクルの都合で型落ち車が増える時期や中古車市場への流通台数が一時的に増えるタイミングが定期的に訪れます。そのたびに価格相場がやや下方修正されるため、購入のチャンスが生まれやすくなるのも特徴です。
他SUVとの比較
同セグメントのSUV(例:トヨタRAV4、ホンダCR-Vなど)が中古市場で高い人気を誇る中、CX-5では相対的に価格を抑える動きが見られます。これらのライバル車は新車でハイブリッド車が選べるモデルが多いのに対し、CX-5はハイブリッド非対応のため燃費性能の面で見劣りする部分があります。結果として、安全装備や燃費で優秀とされるライバル車に比べて、中古市場では価格を下げなければ比較対象で分が悪くなることがあります。
また、各メーカーが行う新車販売促進のキャンペーンも影響します。最新モデルの販売を強化するために旧型を割安で販売したり、販社ごとに値引きを拡大したりすると、旧型車の中古車が市場に大量に流れ込み、中古価格が一時的に下落するケースが生まれがちです。
中古市場での供給過多

CX-5は2012年の登場以来、日本国内で常に高い販売実績を挙げている主力SUVです。そのため、新車として多くの台数が販売されてきました。モデルチェンジを経た同年式車両が中古市場に出始めると、その供給量は一気に増加します。一般に販売台数が多い車種ほど中古車も多く市場に流通しやすく、結果として供給過多の状況が生まれ、価格が下落しやすくなる傾向があります。
例えば、2020年代にかけてCX-5は非常に高い新車販売台数を記録しており、そのリース車や残価設定ローンの返却車が同時期に多く出てくることで、一度に中古車が集中して市場に流通することがあります。このような状況では販売店は在庫を早くさばきたいため値下げを行いやすく、結果的に中古価格の下落が加速するのです。
在庫過多と価格競争
多くの中古車販売店が似た年式・グレードのCX-5在庫を大量に抱えている状況も見られます。こうした市場では、各店舗が在庫を抱えたまま販売チャンスを逃さないよう、他店との価格競争が激しくなります。特に都市部の大手中古車ディーラーでもCX-5の在庫は豊富で、全国的にほぼ同じ価格帯で販売されやすい状況です。そのため、どの店舗でも同じような車両を並べることになり、一台あたりの価格を下げなければ売れにくくなるのです。
このように中古市場におけるCX-5の供給過多が、各販売店の値下げ競争を加速し、結果として中古価格を抑制しているという構造になっています。
競合車種との価格競争

モデル比較
競合車種とCX-5の価格帯や仕様を比較すると、CX-5が中古市場で安く感じられる理由が見えてきます。下表は代表的なライバルSUVの新車価格と中古相場のおおまかな目安です。
| 車種 | 新車価格(万円) | 中古相場(万円) |
|---|---|---|
| マツダ CX-5 | 約300~550 | 50~500 |
| トヨタ RAV4 | 約260~565 | 50~580 |
| ホンダ CR-V | 約340~530 | 50~480 |
上表のように、新車価格帯が近いライバル車種(トヨタRAV4、ホンダCR-Vなど)と比較しても、CX-5は中古相場の下限が低く設定されている点がわかります。同世代や走行距離の近い車両でも、CX-5のほうが安く売られている例が見られます。
価格・装備の違い
上記のライバル車種とCX-5では、装備面やパワートレインにも差があります。例えばRAV4にはハイブリッド車もラインナップされており、高い燃費性能や先進装備が注目の的です。一方でCX-5はハイブリッド非対応のガソリン/ディーゼル車のみであり、燃費面やトレンド技術で見劣りする部分があります。このことが中古価格差にもつながりやすいのです。
また、ライバル各社が新型車に対し大規模な値引きキャンペーンを実施する場合、旧モデルが割安となって流通し、結果的にCX-5の中古価格に影響を及ぼすこともあります。競合車種との相対比較でCX-5に強みが出にくい点が、価格抑制要因の一つとなっているのです。
ディーゼルエンジン搭載モデルの影響
メンテナンス費用の増加
CX-5にはガソリンターボエンジンに加えて、クリーンディーゼルエンジン(SKYACTIV-D)がラインナップされていました。ディーゼル車両は燃費こそ優れるものの、DPF(ディーゼル微粒子フィルター)や高圧インジェクターといった専用部品のメンテナンスが必要で、故障時の費用が高額になるケースがあります。特に市街地の短距離走行が多い環境ではDPFが詰まりやすく、クリーニングや交換には20万円以上かかることも珍しくありません。こうした維持費用の増加が嫌われ、中古市場でディーゼルモデルの相対的な需要が減少し、結果として価格が下がりやすい要因となっています。
騒音・振動とユーザー評価
ディーゼルエンジン特有のガラガラというエンジン音や振動も、ユーザーにとって好まれないポイントになりうる要素です。ガソリン車やハイブリッド車に比べると静粛性が劣るため、運転が滑らかさを求める人にとっては敬遠されがちです。また、排気音の響きなどが苦手という声もあります。ディーゼルモデルに対するこうした厳しい評価が中古価格にも響くことがあり、ディーゼル車を中心に中古相場が低めに設定されるケースが見られます。
モデルチェンジの影響

新型投入による価格変動
自動車は一般に新型車の登場によって旧型車の価値が低下する傾向があります。CX-5も例外ではなく、歴代モデルが改良・更新されるたびに旧型車の中古価格は下落しました。例えば、2023年9月に一部仕様変更を施した新型CX-5が発表された際には、最新の安全装備や燃費性能が向上したため、それ以前のモデルの魅力が相対的に減少し、中古市場価格に下落圧力がかかりました。このように、モデルチェンジのタイミングでは旧型車が割安になる傾向が顕著に表れます。
装備・性能差の影響
新型CX-5では新たに搭載された機能や改良されたエンジンが注目されます。例えば最新の安全支援機能や燃費向上技術などが追加されると、旧型車の価値は相対的に低下します。実際、先進安全装備が全車標準化されたことで、モデル末期の旧型とは装備差が出ており、その差分が中古価格の差にもつながっています。さらに、新型発売と同時期に旧型の販社在庫が一斉に安売りされることもあるため、モデルチェンジ直後は特に中古価格が落ち込みやすい時期と言えます。
残価設定ローンの影響
満期車両の大量放出
残価設定型クレジット(バルーンローン)は、一定期間後の査定価額を保証する契約で、新車購入時の月々の支払いを抑えられる仕組みです。CX-5ではこの契約形態が多く利用されており、契約期間が終了するとディーラーに返却される車両がまとまって中古市場に流入します。例えば、3~5年ローンの満了時には同時期に購入されたCX-5が一斉に市場に出されるため、そのタイミングでの中古供給が急増します。この大量放出によって中古市場に一時的に車両があふれ、価格が下落しやすくなるのです。
ディーラーの価格戦略
残価設定ローン縛りで手放しにくい車両が多いと、販売店は早めに在庫を現金化しようとする傾向があります。特に契約残価を保証する必要がある店は、返却車を安く設定してでも次のクルマの購入に結び付けようとするケースがあります。このようなディーラー側の価格戦略が中古価格に影響を与え、通常より安値で販売されるCX-5中古車が増える要因となっています。
消費者ニーズの変化
環境性能や電動化志向
最近は環境規制の強化や地球温暖化への意識の高まりから、電気自動車(EV)やハイブリッド車への関心が急速に高まっています。CX-5は従来から優れたガソリン車でしたが、こうした市場トレンドの変化により相対的に評価が変動します。消費者が次世代車両を重視する中で、ガソリン車主体のCX-5は需要が伸びにくくなり、その結果として中古価格が下がる要因になることがあります。特に最近のEVシフトにより、次世代パワートレインを搭載しない車種の魅力が相対的に薄れる傾向です。
先進技術への期待
自動運転支援技術や最新の安全性能などに対する期待感も変化の一因です。新型車には衝突回避支援システムやレーダークルーズコントロールなどが進化して搭載されるのに対し、旧型CX-5ではそれらが一部グレードでしか得られないなど装備面で格差が生じています。消費者がこれらの先進装備を重視すると、むしろ安価な中古CX-5では物足りなさを感じる場合があるため、結果として中古市場価格に影響が出ることになります。このように、世代交代による技術志向の変化が、CX-5の中古価値にも影響を与えているのです。
まとめ
以上、CX-5の中古車価格が安い主な理由を解説してきました。新車販売実績が多く中古市場への流通台数が豊富であること、競合車種やディーゼルモデルなどの要因、モデルチェンジや残価設定ローンによる市場構造の影響、さらには環境技術へのニーズ変化などが複合的に絡み合っています。そのため、安い中古CX-5を探す際にはこれらの背景知識が役立ちます。
一方で、CX-5にはマツダ独自の優れた走行性能やデザイン、安全装備などの魅力も備わっています。上記の理由を踏まえて状態の良い個体を選べば、安価でありながら質の高い一台を手に入れることができます。中古購入の際は走行距離や整備履歴、装備内容などをよく確認し、自分のニーズに合ったCX-5を選ぶことが大切です。これらのポイントを押さえれば、安い中古CX-5をお得に購入するチャンスを活かせるでしょう。